自動運転に欠かせない高精細3次元地図

屋根一面に多くの機器を載せた1台の白いワゴン車が走る。
車内の2つのモニターには、現在走行中の場所を示す地図とカメラが撮影した周囲の風景が映っている。
三菱電機やゼンリン、自動車9社が出資して設立したダイナミックマップ基盤企画(東京・港)が進める3次元地図作りの光景だ。


GPS(全地球測位システム)情報のほか、道路の傾斜や構造、車線、標識、周囲の建物などの情報を盛り込んだデジタルデータの地図=高精細3次元地図

自動運転車は自らの位置や周囲の状況を正確に把握する必要がある。
センサーやカメラの性能を発揮するには、高い精度の地図が必要だ。
前方の坂道やカーブの情報がわかれば、走行速度を変えることが出来る。
例えば上り坂にさしかかった時にアクセルを踏んで渋滞を防ぐ。
上り坂の先にある信号や渋滞っが把握できっれば、自動で減速して事故防止につながる。