1977.6.25 (土) 公式予選・やはり小雨

完全に曇らない自信をつけた高原は、優々12時30分からの第1セクションにコースインしていった。スーパーレインをはき、3日間の雨ですっかりウエットになったFISCOを泳ぎ始めた。低く、流れるようなクーペスタイルは多くのGCマシンのなかで異彩を放ち、アピーリングな存在であった。ラップタイムの方も周回するにつれ短縮が進み、1分26秒53でピットに戻り、ここでオールウェザータイヤに交換、そろそろ路面の水も減り小雨も霧雨にやわらかくなった。
リアウィングの角度を調整、リアスタビライザーなどをセットし直し1分25秒88まで縮めて5番手を確保する。リアウィングのダウンフォースはルーフ上のミニウィング風ロールバーのあるせいか実によく空力効果が表れ、ムーンクラフトのボディーはセールスモットーの"美しくかつ理にかなっている"特徴をまたまた印象付けた。
ドライコンディションでの試走はあまりできなかったが、おそらく直線で速いマシンのひとつに数えられるだろう。